「備えあれば憂いなし」。とくに初めての地に赴く際、備えを万全にしていくことは重要なとこです。
マラガ出発前夜、何気なく明日乗ろうと計画していた列車のチケットをインターネットで調べてみると、ん?日にちが選択できない。ん?ん?ん?...完売。
うそー...一日10本以上は出ているマドリード~マラガ便。売り切れるなんてことがありますでしょうか。確かに当日は金曜日。週末に里帰りするのはヨーロッパでは珍しいことではありません。どうしよう...飛行機を調べると¥20000ほどする。残るはバスか。こちらは一日20便ほど出ているので完売はないでしょう。でもマラガまで6時間以上。合計15時間以上のフライトを終えた次の日にこれは辛すぎます。失敗した。もうウェブサイトが間違っていることを願って、鉄道駅にアタックするしかありません。だめだったら覚悟を決めてバスで行こう。知らんぷりして寝ちゃいます。
翌朝、不安を残したまま鉄道駅(Puerta de Atocha)へ。
マドリード市内のメトロに乗って向かいます。滞在中ピンク線(8番線)にしか乗らなかったのですが、とてもきれいで危険な雰囲気もありませんでした。
焦る気持ちを抑えつつ鉄道駅に到着。マラガ行きの列車を確認してみると...あるじゃん!なんだよ!(よかったぁ)チケットオフィスにて整理券をもらい、順番になりデスクでチケットを探してもらうと、「席離れちゃうけどいい?この時間だとそれしか残ってないんだよね」いいですよ。やっぱり結構ぎりぎりだったんだなあ。
安心したらおなかがすいたので、駅構内にあるカフェで一服。
さて食べましょう、とナイフとフォークを刺したとたん、ガッシャーン!!!
やっちゃいました。たぶん成人してから初めて。盛大にすべてぶちまけましたよ。あぁ。
写真でもわかる通り、テーブルが細ぇですよ。周りの人に謝りながら、片づけ始めるとお店の人が「いいよいいよ、アクシデントだから。今サービスで新しいのを持ってきてあげるから待ってな。」なんて優しいんだよ、おばちゃん。でも、テーブルが細ぇですよ。
ありがとうございます。ありがとうございます。と繰り返しながら一服し終え、いよいよ列車に。もちろん、カフェへのチップは弾みましたよ。
列車(Renfe AVE)はマラガまで2時間半ほど。足元も広く快適な旅でした。スーツケースを持っていても専用の置くスペースもありますし、網棚(網ではないですが)に置いても大丈夫です。
さて、マラガに到着です。駅を降りれば暖かい風が構内を包みます。
おっ、さっそくマラガショップがあるじゃあないですか。明日、スタジアムに行きますからまあお待ちなさい。
外に出れば雲一つない突き抜けるような青い空、燦々と降り注ぐ日差し。南の街に来たなあと気分も上々。タクシーにて宿泊先のホテルに向かい、荷物を置いて再びマラガの街へ繰り出します。
ちょうど外に出たのがシエスタの時間。街はガランとしています。お店は締まり、みんなのんびり休憩中です。
大聖堂カッコいいです。大きさも十分。青に白がよく映えます。
マラガといえば海です。コスタ・デル・ソルの中心地であり、シーズンにはヨーロッパ中から観光客が訪れます。同時に画家のパブロ・ピカソの出身地としても有名です。そのため、街には美術品がそこかしこに展示してあり、芸術の街としての顔も持ち合わせています。
丘の上にあるヒブラルファロ城までえっちらおっちら登ります。石畳を延々と。ずいぶん登ったと思ったらこの景色。マラガの街全体が見渡せ、汗ばみながら登った甲斐があります。
夕食を済ませ、夜のマラガをぶらぶら散歩し、本日は終了です。スーパーで晩酌用(と言ってもわたくしは炭酸水)のおつまみ(大好きな生ハム。ふっふっふ)を買い込み、のんびり過ごしましたとさ。
明日は一つ目の目的、ベティスvsマラガを見に行きます。それではAdios~。
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