――
あのー、気になっていたことがありまして。本好きの人のバッグの中はどうなっているの?見せてもらってもいいですか?
小島
はい。
――
おぉ、四冊。
小島志村ふくみさん知ってた?
――
『言葉の贈り物』に出てくるよね?
小島
そうそう。人間国宝。染色家なんだけど、こういう文章もめちゃくちゃ上手くて、日本語がきれいだからオレは好き。
――
いつもバッグはこんな感じなの?
小島
ひとりで外出するときは、財布と携帯と本を持ってるくらい。
――
じゃあ一冊くらい。
小島
ちっちゃいのだったら二冊とか。
――
本を読むときの場所とか、こだわりがあったりする?
小島
一応ね、本読みたいからここ行こう、とかはある。けどどこでも読めるっちゃ読めるかな。そうね。本読むために場所ちょっと探して、みたいなのはあるかもしれないね。
――
普段平日は仕事があるわけだけど、出勤中とかにも読むの?あれ、自転車で出勤してるんだったっけ?
小島
そうそう。今は職場が近いから。それで、会社の下にスタバが入っているから、一時間前くらいに行って読んで、まあちょっと仕事の資料とかも見て出社するっていう感じ。
――
やっぱりカフェなんだ。
小島
そうそう。
――
一日の中で本を読む時間って決めてるの?
小島
特に決めてないけど、なんだろうな、洗濯機まわるの終わるまで待つ、とか、あとは料理が温まるまで待つ、とか。
――
その間で。
小島
読もうと思えば全然。だし、家テレビないから。
――
テレビがない。
小島
そう。それも本を読みたいと思ってわざとテレビ置かなくしたから。映像を観るとしたらiPadとかだけど、そんなに観ないかな。
――
へぇ~。
小島
おかしいよねって言われるけど(笑)。あとはラジオとか流してるけど、そこまでそんな。
――
映像メディアが好きじゃないとかそういうこと?
小島
好きだよ。もともとテレビっ子だし。あると観ちゃうっていうのがやっぱりあるからね。好きだから。でも見終わった後に何が残ってるかっていうと何もないし。それなら本読んでるほうが楽しいかなって思っちゃう。それでどっちが比重高いかって考えて、本にして、じゃあテレビ置かない、って。
――
本を読むための生活環境にしたと。
小島
そうかもね。家とか本当に本棚しかないよ(笑)。
――
それじゃあ家で本を読むほうが多いのかな?休日はどう過ごしてる?
小島
カフェに行く。近くのコメダ珈琲に。
――
コメダ珈琲。
小島
椅子がいい、っていう(笑)。家だといい椅子じゃないから長時間座ってられなくて。
――
それは本を読みに?
小島
そうだね。動画観たりもするよ。休日行くところって言ったらほんと、カフェか代官山の蔦屋書店か、まあ本屋さん。
――
じゃあ、本は基本的に本屋さんで買うの?
小島
うん。だいたい。
――
例えばAmazonとかで買ったりは。
小島
Amazonは本屋で探してなかった時とか、絶版とか。あとは今すぐほしい、って時くらいかな。本屋で読んで一回買うのやめたけど、帰ってきてからすぐほしくなっちゃったりしたら使ったりとか。
――
メインはあくまで本屋なんだ。言ってみればAmazonのほうが便利なわけだよね。でも本屋に行く。
小島
っていうのは、なんだろう、前はあんまり立ち読みしないでネットとかの評判見てAmazonで買ったりしてたけど、だいたいそれって最後まで読まなくて。やっぱり本屋行って10ページくらい立ち読みして、おもしろいなって思ったらだいたい読み終える。
あとは、やっぱり本屋のほうが目的の本じゃなかった本と出会えるっていうのはあるかな。
――
あー、そうかそうか。予期せぬ出会い。
小島
そう。それのほうがおもしろいって思っちゃうから。
――
予期せぬ出会いで買う本もあるということだけど、その前の目的の本を選ぶ基準みたいなものはある?
小島
そんなにこだわってはいないけど、でも根底にあるのは、やっぱり「日本」っていうのと、きれいな日本語だから読むとかっていうのはあるかな。
――
「日本」ね。だいたいの本はここに関連してそうだね。
小島
うん。してると思う。
――
ここまで話を聞いていると相当本を読んでそうだけど、具体的に何冊読むとかそういう目標みたいなものは設定してるの?
小島
前はあったけど、なんかそれを目標にしちゃうと「義務感」というか。Facebookとかで紹介するために読もう、みたいになっちゃうとなんかね、つまんないなって。だから特に今はないかな。
――
そうかそうか。
いま話に出たように、いつもFacebookとかInstagramとかで本の紹介をしてるけど、あれの意図はどんなところにあるの?
小島
多分いくつかあって、まず一つ目は単純に自分がおもしろいと思ってるからそれをいろんな人に知ってほしい。二つ目は本を読まない人が多いから、あれを見てひとりでも「あ、本読んでみよう」って思う人が増えたら、その人とも楽しい話ができるし。あとは、じぶんのことばで残しておけば本の中身が定着する、っていうのもあるらしいから意識的に書いてるのもあるかな。
――
なるほど。やっぱり本を読む人が増えてほしいんだね。
小島
うん。ね。だってこんなにおもしろいものをなんで読まないのって思うし(笑)。
――
じゃあ、本は基本的に本屋さんで買うの?
小島
うん。だいたい。
――
例えばAmazonとかで買ったりは。
小島
Amazonは本屋で探してなかった時とか、絶版とか。あとは今すぐほしい、って時くらいかな。本屋で読んで一回買うのやめたけど、帰ってきてからすぐほしくなっちゃったりしたら使ったりとか。
――
メインはあくまで本屋なんだ。言ってみればAmazonのほうが便利なわけだよね。でも本屋に行く。
小島
っていうのは、なんだろう、前はあんまり立ち読みしないでネットとかの評判見てAmazonで買ったりしてたけど、だいたいそれって最後まで読まなくて。やっぱり本屋行って10ページくらい立ち読みして、おもしろいなって思ったらだいたい読み終える。
あとは、やっぱり本屋のほうが目的の本じゃなかった本と出会えるっていうのはあるかな。
――
あー、そうかそうか。予期せぬ出会い。
小島
そう。それのほうがおもしろいって思っちゃうから。
――
予期せぬ出会いで買う本もあるということだけど、その前の目的の本を選ぶ基準みたいなものはある?
小島
そんなにこだわってはいないけど、でも根底にあるのは、やっぱり「日本」っていうのと、きれいな日本語だから読むとかっていうのはあるかな。
――
「日本」ね。だいたいの本はここに関連してそうだね。
小島
うん。してると思う。
――
ここまで話を聞いていると相当本を読んでそうだけど、具体的に何冊読むとかそういう目標みたいなものは設定してるの?
小島
前はあったけど、なんかそれを目標にしちゃうと「義務感」というか。Facebookとかで紹介するために読もう、みたいになっちゃうとなんかね、つまんないなって。だから特に今はないかな。
――
そうかそうか。
いま話に出たように、いつもFacebookとかInstagramとかで本の紹介をしてるけど、あれの意図はどんなところにあるの?
小島
多分いくつかあって、まず一つ目は単純に自分がおもしろいと思ってるからそれをいろんな人に知ってほしい。二つ目は本を読まない人が多いから、あれを見てひとりでも「あ、本読んでみよう」って思う人が増えたら、その人とも楽しい話ができるし。あとは、じぶんのことばで残しておけば本の中身が定着する、っていうのもあるらしいから意識的に書いてるのもあるかな。
――
なるほど。やっぱり本を読む人が増えてほしいんだね。
小島
うん。ね。だってこんなにおもしろいものをなんで読まないのって思うし(笑)。
《つづく。第2回「手段」として》
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